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motion pictures 映画のページ
2002年に観た映画の感想です。どれもいい作品でしたのでよかったらどうぞ♪


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ウェスト・サイド物語監督:ロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンス
キャスト:ナタリー・ウッド、リチャード・ベイマー
     ラス・タンブリン、ジョージ・チャキリス 等
名作中の名作、「ウェスト・サイド物語」が2002年に初演45周年を記念してデジタルリマスターバージョン
として再ロードショー。私はこの作品を全部ちゃんと観たことがなかったので、これは行かねば、と喜びい
さんで年末も年末、大晦日に行きました。私が単館映画しか観ないと思っている人もいるのですが、決し
てそんなことないんです!!たまたま観たいと思ったのが単館だっただけなんです。
内容は60年代版「ロミオとジュリエット」。きっぱり言ってしまえばただのチンピラの喧嘩です。
が、しかし。
これが、すごくすごくかっこいい。ダンス、音楽、俳優、どれをとってもかっこいい。ダンスはこんなにきれい
に見えるんだっていうぐらい、リズムの取り方や動きがすごいかっこいい。ダンス場のシーンのベルナルドと
アニタのダンスとか、喧嘩の打ち合わせ前の"アメリカ"に合わせて踊るシャーク団のシーンなどなど、挙げ
ていったらきりがないくらい。音楽も、始めのプロローグ部分から最後のエンドクレジットまで耳を捕らえて
離さないぐらいかっこいい。今まで観てきた映画の中でもっともかっこいい音楽です。終映後思わずサント
ラ買っちゃいましたし。ほんっとかっこいい。オケもそうだし、"マリア"等のうたもすごーくかっこいい。
それから、ベルナルド役のジョージ・チャキリス、マリア役のナタリー・ウッド等俳優もすごくいい。どれを取っ
ても、どこを切っても「ウェスト・サイド物語」と言えるぐらいの濃さがあります。本当に名作と言われる映画
はすごい力を持っているし、今観ても決して色あせないすばらしさがあります。映画って本当にいいものだ
なと改めて思いました。あと、スクリーンで観るという意義を再び認識しました。どんなに高くても、どんな
に都合をあわせたり場所が限定されるわずらわしさがあったとしても、やっぱりスクリーンで観るのが一番
ですね。名画座が少なくなっていく傾向にありますが、クラシックな名作をもっと注目するべきだし、スク
リーンで観ること、その機会をもっともっと、と私は思います。あぁ、もっと観るべき作品はありますね。
でも観たい新作も一杯控えているし・・・。うぐぐぐ。(2002.12)
群青の夜の羽毛布監督:磯村一路
キャスト:本上まなみ,玉木宏,野波麻帆,
     小日向文世,藤真利子 等
重かった。タイトルが気になって見たのだが、内容がすごく重たい作品だった。アダルトチルドレンや
親子の確執等見ている方にもすごい痛みが襲ってくるような映画だった。はじめの謎のモノローグから
父親(小日向文世)が重たい影を落としているし、母親(藤真利子)はすごい怖いし。これだけ抑圧され
たら心も壊れる。普通ではありえないようで実はすごく身近にあるかもしれない、そんな怖さがあった。
幸いにも私のうちはかなり平和なのでこの世界とはほぼ無縁です。内容はすごく重たかったけれども俳優
各人の演技はすごくよかった。だからなおさらこの重たさがずしっときた。でも、見終わったあとの感覚
はすごく爽快。殻をぶち破ったシーンがすごく印象的。本上まなみの精神的なゆれが心にぐさりと突き
刺さり痛かった。重たい、でもいい映画でした。1800円は無駄じゃなかったな。

そういえば、さとる(本上まなみ)がよく来る図書館のシーン。じぃっと見てしまった。
設定が街の図書館なのだが、街の図書館に普通は無い資料が・・・。ここのところだけ、どうにも感覚が
現実に戻った。案の定、とある大学の図書館がエンドロールクレジットに入っていた。こんなところに
気がついてしまう自分がすごく嫌だ。(私が現実に戻ったのはあの資料のせい)(2002.11)
tokyo.sora監督・編集:石川寛
キャスト:板谷由夏,井川遥,仲村綾乃,
     高木郁乃,孫正華,本上まなみ 等
東京の空が私は嫌いだった。でもこのタイトルに何故だかすごくひかれて観に行ってしまった。小さな
日常の空間に散らばっている幸せと不安。それが6人の女性を通して、淡々とドキュメンタリーのように、
なのに心の奥のほうがきゅうっとやわらかく締められるような、言葉で表現するのがすごく難しい映画
だった。ありきたりな日常が語られすぎない、自然な感じで描かれていて、今まであんまり見たこと無い
ような感じで。ともかく言葉で表現するのが難しい。この映画のタイトルである、東京の空が、映画を
説明するのに一番分かりやすいものかもしれない。日常にある小さな幸せ。それは好きな人と同じ本を
借りて読んでみたり、自分が人に認められたり。日常にある不安。明日もこのままなのだろうか、自分を
偽ったままでいいのだろうか。どこにでもあるのに、画面で描かれると、何だか分からないがちょっぴり
涙が出てきそうになる。でも見終わったあとはどことなく幸せな気分になれた。うーん、難しいなぁ。
この映画の中で一番好きなのが暇そうな喫茶店でだべる、店長(長塚圭史)とウェイトレス(高木郁乃)
他愛もない話の中にある幸せ。たまにふと忍び込む不安。それが一番現れているシーンなのでは?
それぞれの思いをやわらかく空が包んでゆく。そしてまた明日がやってくるのかな?

コインランドリーで隣に座るあんちゃん(坂本サトル)と同じ本を探しに留学生の女の子(孫正華)が
図書館に行くシーンがある。ちょっと暗いんだけど、これは都内の公共図書館だろうなぁ、と
エンドロールを見ながら思い出していたら当たっていた。都内ってこういう昔からの図書館があるん
ですよね。(2002.11)
ロックンロールミシン監督:行定勲
キャスト:池内博之,りょう,加瀬亮 等
先に言っておこうと思う。行定勲というと「GO」という映画で賞をいっぱいもらった人、というイメージ
ぐらいだった。だいいち、私はこの映画を観た時点で「GO」は観ていなかった。どんな映画を作る人かは
さっぱり知らなかった。じゃあ、何で観にいったのか。それはこのタイトルの響きがどうにもこうにも
私に観ろと言っているようだったからだ。ロックンロールという言葉とミシンという言葉。どうにも結び
つかない。でも何か想像できるような、できないような。理由がもう一つあって、それはエンディング
テーマが私の好きなスクーデリアエレクトロが担当していたから。単純すぎである。

でもそんな単純な理由でも観ておいてよかったなと思った。決してハッピーエンドではない。あの終わり
方は痛い。私は椿さん(りょう)に肩入れしてしまった。途中で凌一(池内博之)が何か違うって顔してても
まさか、あんな終わり方させるなんて、ってちょっと思った。楽しいだけじゃダメ。納得すること=楽しい
とは限らない。すごく難しい。霧の向こうの太陽って、霧が晴れるまで見えない。賢司(加瀬亮)の霧は
ちょっと晴れたような感じだけど。終わりがばちっと切られている分、すごく駆り立てられるような
ものすごく想像してしまう部分がたくさんあった。そして、自分のことを何だか反省してしまった。
こういう映画もいいですね。

ちょっとでも何か書こうかと思うと内容に触れてしまいそうなのでやめときます。気になっちゃったり
したら、見てください。オススメします。(2002.10)




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